計量法の読み方 地方公共団体職員 高原隆
計量法を理解するということは、計量法の正しい読み方を理解することであり、読み方によって解釈も定まる。しかし、以下のことが理由となり、計量法の正しい読み方を理解している人は、極めて少ないのが実情である。
1. 関係政省令等を含めて法令条文の総量が膨大であること、制度が複雑で法律の全体像が分かり難い。
2. 法条文間の絡みや政省令等への委任事項等が多く、政省令や告示等まで読まないと具体的な内容が分からない部分が多い。
3. 法条文に出てくる用語が抽象的で何を意味しているのか良く分からないことが多い。
本書を執筆するにあたり、これらの問題点を踏まえ「計量法の読み方」(解説)をまとめることとする。
「計量法の読み方」は、一朝一夕に身につくものではなく、長い間の経験や多くの知識がなければ正しい解釈に至ることは難しい。本書は、計量法に携わる人たちの参考資料として作成したため、一般の計量法を知らない初心者が読むには難しいかもしれない。しかし、これから計量法に長く関わる人であるならば、繰り返し読むことを推奨する。
本書が計量法を紐解く人々の「道標」となれば幸いである。
(「計量法の読み方」はじめに より一部抜粋、編集)