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進化する歩数計

特集記事 製品紹介

「歩数計」をポケットに忍ばせて・・・
いま加速度センサタイプが売れている

場所や時間を選ばず、性別や、老若男女関係無しに、今すぐ始められる運動が「歩く−ウォーキング」である。  歩くことは、一番シンプルな移動手段である。マイペースで始めることができる、簡単で体にやさしい健康運動である。  「歩く−ウォーキング」するときは、機能的なウォーキングシューズ、歩きやすいスポーツウェアでバッチリきめている人もいるし、スーツ姿や制服で通勤・通学、または普段着のままで買い物ついでに「歩く−ウォーキング」という人もいるだろう。そんなときにぜひ携帯して欲しいものが「歩数計」である。

最近の「歩数計」は、加速度センサを採用したことで、鞄やポケットに入れておくだけで、歩数をほぼ正確にカウントする事ができるようになった。

 

振り子式が主流だった頃は、かならず腰に付けて歩くことが正確な歩数をカウントする大前提だった。しかも装着時に斜めになるだけで正しくカウントされなかった。また歩数計を付けているところを他人に見られることに抵抗があったり、着替える度に装着し直さなければならない面倒なところがあった。

 

いまの「歩数計」に採用されている加速度センサは、歩行のさい、足が地面に接地するときの振動(加速)を加速度センサで感知してカウントする。いま持っている歩数計に採用されている加速度センサが3軸(3D)タイプならば、鞄の中やポケットのなかで歩数計がどのような状態で置かれていても、歩数をカウントする。

しかも歩数以外の振動を拾わないよう、あらかじめプログラムされている歩行時の振動パターンと比較し、かけ離れた振動の場合はカウントしない仕組みや、連続した振動が一定時間を過ぎないとカウントしない仕組み、電車や自動車に乗車しているときの振動を拾わないようにロックが掛けられる仕組みも採用されている。

またパソコンとつなげて歩数管理を容易にしたり、身体活動の強さを表す単位である「メッツ」に換算したり、メッツの時間単位量である「エクササイズ(Ex)」にも換算して、日々の運動具合を確かめて、励みにする事ができる機能も採用されている。

歩数計に採用されている加速度センサとは

 加速度センサは、加速度を計測するセンサで、さまざまな機器に取り付けられて、活用されている。

 

身近なところでは、歩数計やパソコンのHDDの破損を未然に防ぐ機構や、手ぶれ補正機能の付いたデジタルビデオカメラやデジカメ、携帯ゲーム機の本体や据置タイプのゲーム機コントローラなど、多くの機器に組み込まれている。厳密な精度が要求される科学実験や地震計といった加速度の計測機器として利用されるほかに、歩数計や携帯電話の画面の上下方向を決めるのに使用されるなど、このセンサの用途は多岐に渡っている。

加速度センサは一般に、機械式、光学式、半導体式の3種類に分類でき、歩数計を始め多くの民生用の機器に採用されているのが半導体式のものである。機械式や光学式の加速度センサでは製造・調整・保守に手間がかかりコストを押し上げ、小型化や知能化にも向かないため、近年の多様な装置に使用される加速度センサには半導体式の採用が多くなっている。

また検出軸数によって1軸、2軸、3軸のセンサがある。 携帯電話などに使用されている3軸(3D)の加速度センサは、地球の重力加速度を計測することで携帯電話の傾きを検出し、画面が常に正しい向きで表示されるようにしている。

 

多機能な歩数計にも3軸(3D)タイプが多く採用されており、このタイプだと普段使う鞄に入れておくだけで、気軽に簡単に使える。鞄を持たないときでも衣服のポケットやウエストポーチに入れ替えるだけでいい。従来の歩数計に抵抗がある人も、人の目を気にせずに使える。

 

 

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